加工材料

SUS系

ステンレスは鉄を主成分としたクロムやニッケルを加えた合金で、耐食性や光沢が特徴の素材である。錆びにくく耐熱性にも優れているため、キッチン用品から建築部材など幅広い分野で利用されている。

メリット
高い強度性がある素材なので、非常に頑丈な部品・製品が出来る。切削後も表面が綺麗に仕上がり、装飾用の部品としても使えるし、錆びにも強く耐久性が求められる製品に適している。

デメリット
ステンレスは硬度が高く切削工具への負担が大きく熱を持つ為、切削工具の定期的なメンテナンスが必要になる。効率面で考えても、切削抵抗が大きくなるので作業効率が下がる可能性がある。

鉄系

元素Feを主成分とした金属で様々な元素を合わせることで特性が変わる。耐食性は低く錆びや経年劣化による劣化が起こりやすい素材である。金属自体は加工しやすく、熱処理などを施すことによって硬度を上げたりプレス加工等による変形も比較的容易な金属である。

メリット

材料が合金等より比較的安価である。加工しやすく加工時の刃物の摩耗がすくない。継続加工がしやすい難度の低い素材である。

デメリット

錆びやすく素材の管理をしっかりしないと金属劣化が起こり製品に支障がでる。

真鍮系

真鍮は銅と亜鉛を主成分とする合金で、美しい金色の外観が特徴です。加工性の良さや装飾性に優れ、建築装飾・楽器などに利用されている。

メリット

軟らかく切削しやすいため、作業効率も良く精密加工に適している。切削工具への負担も少ないので長持ちする。加工後の仕上がりは光沢があり外観の良さもあり人気のある材料。

デメリット

鉄やステンレスに比べ硬さで劣るので、重荷重がかかる用途には向かない。また、加工時に歪みやいので寸法精度に注意する必要がある。

アルミ系

アルミニウムの材料は鉄やステンレスの材料に比べ軽く、切削加工が容易で錆などの腐食にも耐性がある金属である。刃物も消耗も少なく継続生産性が高い材料である。

メリット

加工が容易で刃物の摩耗が少ない。

デメリット

熱伝導率が高く切削時に温度が上がりすぎて発火する危険がある。